出産その11~まとめ~ [出産]
元々長男が生まれる前から子供は二人欲しいと思っていた私。
夫は歳のこともあってか一人で十分という人だった。
長男が帝王切開で出産だったこと、思った以上に育児が大変だったこと、
そして夫との意見が割れていたこともあって、二人目を作ろうとしたのは
長男が2歳になる頃だった。
早速基礎体温を測り始めた。
長男は割りとすんなり授かったこともあり、最初は2歳差もいけるんじゃないか?
などと甘いことを考えていた。
5月生まれの長男なので、それは本当にすぐ妊娠した場合だけの話。
2歳差が叶わなくても焦りはなかった。
それが秋の終わり頃から生理さえこなくなってしまい(ずっと低温)
これじゃあ妊娠どころの話ではない、と、長男を産んだクリニックで相談。
体温表を見せる元々周期が長い、更にたまに無排卵の時があるので、
クロミッドで治療していきましょう、とのことだった。
クロミッド飲めばすぐにでも妊娠できるような気がしていた私。
でも結局一年が過ぎてしまい、今回妊娠しなかったら不妊治療専門クリニックに
転院、と宣告されたその周期で妊娠。
もう気持ちは転院後に向いていたので、まさかまさかの妊娠でした。
おまけに妊娠検査薬の反応は弱いし出血もあり、更に胎嚢確認などが遅く、
諦め気味でした。
でもそんな中、次男ちゃんはちゃんと頑張って育ってくれていたんですね。
ちょっと遅めながらも胎嚢、胎芽、心拍と確認され、出血原因もポリープとわかりました。
そして長男ちゃんを産んだクリニックではもうお産を扱っていなかったので、
心拍が確認された後、転院。
クリニックで紹介されたのは公立のNICU併設の病院でした。
ここら辺ではリスクのある妊婦さんしか通わない、と言われ、近所のママ友の中にも
その病院で出産した人は殆どいませんでした。
私の場合、その病院で出産しなくてはいけないようなリスクはなかったのだけれど、
前回が帝王切開だったということで、クリニックの先生が帝王切開なら
個人のクリニックではなく、大きな病院の方がよいから、と紹介してくれたのでした。
最初は大きな病院が苦手だったし、公立ってことで憂鬱な気分で受診したのですが、
結果、大正解でした。
妊娠経過もよく、出産も産後も特に問題はなかったけれど、予定帝王切開&
帝王切開に慣れている病院だけあって、前回の緊急帝王切開とは雲泥の差でした。
そして産後のケアもなかなかよくて、豪華な食事やサービスはないにせよ、
かなり満足でした。(しかも費用が安い)
そして私は羊水検査も受けたのですが、この病院で受けられました。
担当の先生もとてもよい先生で、心配性の私をいつも安心させてくれる先生でした。
初期の不安、長男の世話、暑い夏…楽しむ余裕がなくバタバタと過ぎていった
妊婦生活でしたが、それでもあの時間はとても幸せで愛おしい時間でした。
お腹にいた次男ちゃんが生まれてきた今、更にバタバタとしていますが、
喧嘩ばかりしているけれど夫がいて、いたずらっ子な長男ちゃんがいて、
そして待ち望んでいた次男ちゃんが目の前でスヤスヤ寝ている今、
本当に幸せです。
実際そんなふうに噛み締めている余裕はないんですけど、それでも夜中の授乳後なんかに
しみじみ思ったりします。
最近よく先輩ママや近所のおばさんに『今が一番よい時よ』と言われるのですが、
私もそう思います。
今だけじゃなく、長男を妊娠したあの時から、二人目待ちでちょっと苦しかったあの時期、
二人目妊娠中、今、そしてちょっと先の二人が手を離れるまでの時間…
きっとおばあちゃんになってからあのときはよかった、と一番に思い出す時間なんじゃないか
と思います。
これで妊娠出産は最後ですが、子供達が手を離れるまでの間、苦しいこともたくさんあるけれど
一瞬一瞬を大事にしていきたいと思います。
…って毎日バタバタしてますけどね(笑)
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
これからは育児の話が中心になるかとは思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
出産その10~退院前夜、退院日~ [出産]
~10月12日(金)~
午前中に退院診察を終えて、いつものように授乳時間に追われつつ荷物をまとめたり
家族と翌日の行動の打ち合わせをしたり…午後には入院費用の請求書も来ました。
ちなみに12日間入院で帝王切開で出産、5日間個室利用で37万でした。
出産一時金を病院に直接振り込んでもらう制度を利用したので、現金で払った金額は
2万円。
かなり忙しかったです。
それでも授乳合宿で仲良くなった他の産婦さん達との食事時間は楽しくすごしました。
そして消灯前の授乳を終え部屋に戻って荷物をまとめていた時…
その日は暑くて夜になってもカーテンも窓も開けっ放しだったのですが、
なんと花火が見えたのです
いや、この辺りに住んでいる人ならこの時間に花火が見えることは知っていたのですが、
それでも今年の夏は暑かった上にお腹が重くて一度も花火を見れなかった私と
同室の双子ママさん。
小さく見えた花火に興奮してしまいました。
もう10月というのに夏の終わりのような夜に今までのことを思い出し、しみじみしてしまいました。
~10月13日(土)~
朝からいつものように授乳→朝食、それに加えて退院の準備。
せっかく持ってきたので朝食後に簡単にメイクもしました。
10時の授乳の時に同じく今日退院の産婦さんに
『えっ!化粧道具持ってきたの~?!』
と言われましたが…
ミンナワタシヨリモワカイジャンサスガニスッピンハモウマズイノヨ…
話を戻して、午前中の退院だけれど10時の授乳後なので、家族には10時半頃来て
と言っておいたのですが、なかなか来ない…
着替えも終わって荷物もまとめたのに来なきゃ会計も出来ないじゃん
11時近くになって母がやっと来ました。
母にお金を借りて会計を済ませ、病棟に戻っても夫と長男ちゃんが来ない。
夫が来なきゃベビーシート付の車がないので退院できない…早く帰らなきゃ次の授乳時間に
なっちゃうし、お昼も近づいてお腹も空いてきてかなりイラっときてしまった。
やーっと来たと思ったら夫、なんか一人で勝手に怒ってるし
どうもこの日、病院で行われていたトリアージの訓練で正面玄関から入れずイラついてたらしい。
その前に遅れたのは夫なんだけど…
なんとなく殺伐とした雰囲気の中、写真も撮らずに退院。
まぁ長男ちゃんのときも雨が凄くて撮らなかったんだけどね。
でも助産師さん看護師さん達には笑顔でお礼を言ってきました。
外に出ると天気が良く、絶好の退院日和。
気を取り直して家に帰り、夫に近くのお寿司屋さんでお寿司をテイクアウトしてきてもらい
ちょっと豪華なお昼をいただきました。
でも2人目と言えども家に帰るとバタバタでゆっくりなんてできなかったですけど
おまけに長男ちゃん、夕方から熱が出てしまい、この日は帰るはずだった母に
急遽泊まってもらった。
そしてその後もずるずると毎日ではないけれど、10月いっぱい母は泊まってくれました。
退院後の生活はなかなかハードでした…
出産その9~退院準備~ [出産]
退院準備とか言っても術後8日目で退院なので、歩行開始から
もう準備みたいなもんで…。
ただ退院に向けて退院指導や診察があり、あとは沐浴指導、
調乳指導なんてもんもある。
~10月9日(火)調乳指導~
火曜と金曜の午後にミルク会社の方が来て調乳指導があった。
参加は自由だけれど、参加するとミルク缶などが貰えたのでもちろん参加(笑)
公立は不公平にならないように各ミルク会社が期間ごとに変わる、なんて話も
聞いたことがあるけれど、聞いたわけではないので定かではないですが、
調乳指導に来ていたのはお高いアイクレオだったので、ちょっとテンション上がりました。
(セコイセコイ)
内容はまぁ宣伝ですね…。
その会社のミルクの特長なんかを聞いて、あとは調乳の仕方。
正直眠たかったし、一番お腹の痛みやおっぱいの張りがきつい時期で途中で気分も
悪くなってきてしまいました。
が、その日の参加は私ともう一人のみで、抜けるのが悪くて結局最後まで
聞いてしまいました。
お土産は
- ミルク小缶
- 毎日ビテツっていう飲み物
- 50ml分計れるスプーン
- 育児日記
でした。
ミルクは合う合わないもあるので長男ちゃんのときもいろいろ買ってみたけれど、
今回もいろいろ買ってみてます。
前記事にも書いたけれど、まだまだミルク多目の混合です。
でも少しずつ量は増えてきているなので、このまままったり混合で頑張ってみます。
~10月11日(木)退院指導&沐浴指導~
沐浴指導も退院指導も経産婦は受けても受けなくてもOKだった。
ただ前回から4年半近く経っていてすっかり忘れているし、プリントは貰ったけれど
読むより助産師さんに教えて貰った方が早いので私は受けました。
沐浴指導は本当は水曜日に見学、木曜日に実習だったのですが、水曜日の見学は
さすがにパスしました(笑)
で、実際やってみると…
脱がせてみたものの『で、どうだっけ?!』状態
でも横で助産師さんに教えてもらったらすぐに思い出してできました
長男ちゃんはお風呂嫌いだったのですが、次男ちゃんはなかなかお風呂好きな模様。
家でも殆ど泣きません。
そして超気持ち良さそうな顔して入ってます。
退院指導はデイルームで近々退院予定の他の産婦さんと受けるのですが、
自分の体のこと、新生児育児のいろいろなどを聞いておしまい。
一緒に受けたのが同じく経産婦だったので、助産師さんも『わかるよねぇ~』を連発。
帰ってからもわからなくて困ることはほぼなく、睡眠不足と長男ちゃんのケアの方が大変。
でも早速風邪を引かせてしまい、小児科デビューしちゃいましたが
退院診察は退院する前日、10月12日(金)に受けました。
ここで傷口のガーゼを取るのですが、防水のテープで覆われたガーゼを引っ剥がすのが
痛そうで恐怖でした。
が、あっけなく終わり、傷口に線路のように貼られたテープを1ヵ月位張りっぱなしに
しているように言われました。
内診もありましたが、経過は良好のようです。
新生児の聴覚検査の結果も教えてもらい、問題ないそうです。
そして1ヵ月の日を伝えられ、その日までにしてはいけないことが書かれた紙に
わかりました、というサインをしおしまい。
何か聞きたいことありますか?と聞かれ、もう産む予定はないのだけれど、もしも
次があるとしたら大丈夫かどうか、を聞くのを忘れてしまいました。
ないと思いますが…。
1ヵ月健診がまだなので、一応聞いてみようと思います。
あと入院中にあまりの疲れからか、鼻の下に10年ぶりにヘルペスが出来てしまったのですが、
最初気づかずに手洗い消毒を普通の頻度でしかしておらず、うつってしまっていたらどうしよう、
と不安だったので聞いてみました。
『今元気なんでしょ?!なら大丈夫!』
と…。
『でも治るまで手洗い消毒して触らないようにね~』
と言われました。
結果、大丈夫でした。
出産その8~お食事編~ [出産]
入院中、楽しみなのは食事。
食いしん坊の私は妊娠前、絶対に食事が美味しいと評判の産院で産む
と意気込んでいましたが、紹介された先は公立病院
正直、期待はしていませんでした。
息子を産んだクリニックは昔ながらの産院で味はまあ普通、量多し、メニュー
比較的ワンパターン。(というのもお産を含め1ヶ月以上入院していたので)
15時と20時におやつが出ていました。
なので飢えるということはなく、むしろおやつは夫や母にあげていたくらい。
さて今回はというと、朝と夕食は2つのメニューから選べるものの、やはり質素。
というか量が少ない気がしました。
そしておやつなんてものはナシ
唯一、常食になったその時にマドレーヌ2つが「出産おめでとうございます」の
メッセージと共につきました。
それでも術前術後の絶食、流動食、お粥の生活から比べれば、常食が食べられる
ありがたさは素晴らしいものでした。
でもハードな授乳合宿生活にはとても足りず、常食になった途端、売店に
おやつを買いに走りました。
しかし昼間は食べる時間が殆どなく、主に23時の授乳が終わった後にゴソゴソと
食べたものです
看護師さんによるとみんなそうなんだそう(笑)
さて、選択メニューですが、朝はパン食かご飯が選べました。
私はどちらでもよいのですが、おっぱいによさそう&腹持ちのよさで毎回ご飯を選択。
ところが殆どの産婦さんはパン食を選んでいました。
なのでいつも「そらまめさん、ご飯派?」と聞かれていました。
一回だけパン食を選んだのですが、やはり速攻でお腹空いてました
そしてお味…内容は質素だけれど、思ったよりも美味しかったです。
というか結婚して、そして子供を産んだ瞬間から人が作ってくれるご飯は
文句なしに美味しく感じる、というハードルの低い舌なんですけど
でもご飯をなんでも美味しくいただける、というのは幸せなことだと思ってます。
食事の時間は歩ける人はデイルームでみんな一緒に食べます。
前回のクリニックにはそういう場所はなく、しかも全室個室だったのでなんとなく
つまらなかったのでこれはとても楽しく感じました。
そんなこんなで豪華ではなくとも楽しい食生活が送れました。
出産その7~授乳合宿続編~ [出産]
10月8日(月)~10月13日(土)
産後2日目から始まった授乳。
2日目はまだ張りもせず…だったのが、夜中から少し熱をもち始めた。
その後、あれよあれよという間に胸はパンパンになって3日目には激痛。
前回頑張らなかったせいもあって、ちっとも開通されてないのでかなり悲惨。
そして授乳時間に助産師さんにマッサージしてもらうのだけど、これがもうつら過ぎ。
でもここで頑張らないと前回みたいに熱が出てしまったりしてもっと悲惨になるので
じっと我慢の子。
授乳を始めてから授乳量0を更新し続けたけれど、産後3日目の午前中には2g増えていて
とっても嬉しかった。
でも4日目にはピークを迎え、ものすごいパンパンっぷり。
体調も3日目の嵐のような天気のせいか、後陣痛がかなりきつく、疲れも出てきて最悪。
なのに4日目の朝、師長さんがやってきて、お願いを2つされました。
ひとつは個室から大部屋に移ってほしいということ。
もうひとつは看護学校の生徒さんが実習に来ているのだけれど、よかったら担当させて
もらえないかということ。
部屋はそんな体調だったので正直個室のままがよかったけれど、この日は手術日だし、
朝から緊急の帝王切開も入っていてバタバタしているのを知っていたのでOKしました。
看護学生の件も面白そうだったのでOKしました。
部屋を移るとまた双子ちゃんママと同室でした。
2人で「よかった~」と言い合っちゃいました。
学生さんは准看護師の資格を持っている方が正看護師の資格を取る為の
コースの方で、私よりも年上の先輩ママさんでした。
そしてこれが正解でした。
4日目の夜、後陣痛と胸の張りの辛さがピークになり、何年か振りに痛さで涙が
出てくるくらいに。
疲れもたまってマタニティブルーも出てくる頃なんだろうけど。
でも昼間は同室の人たちとお喋りできるし、学生さんが付いていると
授乳時間やその合間にちょこちょこやってきてくれるので、いろいろ話ができて
気が紛れたり、時には不安を解消してくれたり…。
その学生さん達についていた病院の助産師さんがまた素晴らしくマッサージが上手で
しかもお話もよく聞いてくれ、いろいろな方法を提案してくれて、さすがに退院までに
上手くはいかなかったけれど、自信を持って家に帰ることが出来ました。
まぁ今もミルク多目の混合なわけですけれども、それでも前回すっかり自信をなくして
諦めてしまった私が、無理せずぼちぼち続けていこうという気になれたことはすごいです。
最初、前回息子を産んだ産院でここを紹介されたとき、かなり不安に感じたけれど、
そんな不安に感じることは全然なかったです。
ハイリスクの方をたくさん受け入れているだけに、心身ともにきっちりケアしてくれているなぁ、
と感じました。
産後3日目の夕方、病室から虹が見えました。
出産その6~授乳合宿編~ [出産]
10月7日(日)
朝から5分粥。
おかずもお腹に優しい物が出てきました
とっても美味しく感じます。
朝ごはんが終わると先生が来て硬膜外麻酔を抜かれました
きっとこれからつらいんだろうなぁ…と思っていたら、この日はなぜかそうでもなかった。
割と元気で午後には洗濯もしてしまったくらい。
さて授乳ですが、ここの病院は母子別室で授乳時間が決まっています。
(7時、10時、13時、16時、19時、23時、夜中の3時は看護師さんにお願いできる)
息子を産んだ産院は母子同室で泣いたらあげる、足りなきゃ自分で部屋にあるミルクを
作ってあげ、哺乳瓶の洗浄消毒も部屋に備え付けの洗剤&ミルトンでやる、という感じ。
記録する用紙に記入して、回ってくる看護師さんや助産師さんが見ていろいろ指導は
してくれましたが、お産が立て込んだりして忙しいと放置
しかも私が息子を産んだ頃はかなり忙しかった…。
仕方のないこととは言え、右も左もわからない初産の私は結局、どうしていったら良いかが
わからないまま、そして緊急帝切で心身共に疲れ果てて退院していきました。
…結果、1ヵ月位まではかろうじて母乳を与えてはいたけれど、殆ど出ず、マッサージなどに
通ったり呼んだりする気力も沸かず完全ミルクになってしまった。
ミルクにはミルクのよいところもあるし、息子も健康に育っているし、ミルク育児に否定的では
ないけれど、それでも今回はできるだけ母乳を与えたい、という希望があった。
理由は…
- ミルクを作ることが面倒(特に夜中)。
- 外出時の荷物が多すぎ。
- ミルク代かかりすぎ。
- 哺乳瓶の洗浄消毒が面倒。
ただの面倒臭がりなのだけれど、上の子もいることだし、自分が追い詰められない程度に
頑張ってみていけるところまでいこう。
それでもダメならミルクでいいじゃん。の気持ちで今回は少し頑張ろうと思っていました。
この日の10時から授乳開始です。
何故、授乳合宿かと言うと、一回の授乳にかかる時間が最初の内は30分程度で
終わるのですが、日に日に延びていき、しまいには授乳室滞在時間が1時間を
超えてしまうんです。
そして授乳はほぼ3時間おきで、その間、食事をしたりシャワーを浴びたり、
洗濯したり…
とにかくベッドで休む時間がないんです。
授乳時間になると授乳室に行って、手洗い消毒などをし、その後、赤ちゃんのおむつを替え、
体重を量ります。
そして授乳。
授乳時間には必ず助産師さんか看護師さんが授乳室にいてくれて、指導してくれます。
私はこのときが今回初授乳だったので、前回のことをいろいろ聞かれ、乳の具合を
見てもらいました。
前回も言われたこと…
乳頭が短くて赤ちゃんが吸いづらい。
よくよくマッサージして赤ちゃんに吸ってもらうことが大事。
とのこと。
わかっているんだけどねぇ…おまけに皮膚も弱々なのよ。
すぐに切れる→痛い→授乳が辛いのループ。
結局、このときは授乳量0。というかマイナス
体力使っちゃうんだねぇ…
足らない分はミルクを足します。
ここは前回の産院と同じだけれど、今回は自分の赤ちゃん用のミルクが
既に作って冷蔵庫に用意されています。
(家ではやっちゃダメなんだろうけど、病院ってきっちり消毒やらしているから
大丈夫なのかな?!)
それを母乳を与える前にミルクを湯煎する機械に入れます。
息子の時はありえなかったけれど、次男ちゃんは母乳もミルクも飲んでいる最中に
眠ってしまった。
普通はこんなもんなのだろうか?!
そんなこんなでこの日の母乳量は0でした。
でもそんなの当たり前明日に期待ってことで。授乳合宿の初日はおしまい。
まだまだ乳の張りも殆どなく、出ないけれどつらくもない感じ。
このあと痛くて久し振りに泣くほどのつらさが待っているとは
…ちょっとは予想してました、はい。
出産その5~出産翌日~ [出産]
私の入院生活はここでおしまい
というのも、帝王切開の人も2日目からは(出産当日が0日)授乳が始まります。
母子別室だし、そんなにきつくないだろ~と思っていた私が甘かった…。
もうまさに授乳合宿という話はまた後ほど…
この日は朝の検温と採血のあと、先生が傷やお下の消毒に来ました。
一番若い先生が来てくれたのですが、
先生「前回と比べてどうでした?」
私「もう比べ物にならない程今回の方が楽でした。」
先生「随分苦しそうだったけど、僕らが話していたこととか聞こえました?」
私「余裕なくて全然聞いてませんでした。」
先生笑う。傷を見ながら、
「うん、大丈夫。前の傷もきれいでしたよ~」
私「そうなんですか~?!」
(心の中で「えっ?!そんなもん?!私的にはきたなかったんだけど…
まぁ美容的な意味とは違う意味なんだろう」と思ってました)
私もこのとき初めて傷を見たのですが、前回はホチキス、今回はホチキスの
姿は見えなかったので
私「先生、これは何でくっついているんですか?」
先生「中を溶ける糸で縫ってあります」
そうかそうか、溶ける糸だから入院計画書に「抜糸」とか「抜鈎」とか書いてなかったのか。
と納得。
そして出血が多ったので、あとで鉄剤を出すので飲んでくださいと言われたくらいで終了。
その後、看護師さんが体を拭きに来てくれて、自分のパジャマに着替えました。
さすがに少し眠くなり、お昼までかなり熟睡しました。
お昼頃、ガスが出て看護師さんに報告したところ、飲水許可が
冷たいお水が美味しすぎました。
午後、立つことができたら尿管を外して新生児室まで歩行してみる、とのことで、
看護師さんに手伝ってもらって立ってみました。
前回は術後2日目でこれをやったらフラついて立てなかったので、3日目に
なってしまったのだけど、今回はちょっとフラっとしたくらいで立てました
めでたく尿管が抜かれ歩行開始。
いくら硬膜外麻酔が入っているとは言え、やっぱり痛みはあるし、足腰の感覚も
ちょっと変。
点滴台を杖代わりに看護師さんに支えられヨロヨロと歩く。
10歩くらい歩いたところで意外と歩けることに気づき、点滴台だけで歩いてみた。
かなり時間がかかったけれど、無事新生児室到着
消毒、手洗いをして次男を初めてきちんと抱っこする。
軽~いかわいい~
そしてしばし抱っこして楽しんだ後、2日目から始まる授乳の説明を聞いて
部屋に戻りました。
そして夕食から流動食だけど絶食解除。
流動食でも美味しく感じました。
夜になり点滴が外され、残りの管は硬膜外麻酔だけになりました。
出産その4~手術後~ [出産]
私の状態が落ち着いた頃、部屋に赤ちゃんを連れてくる、ということで
しばらくしてから部屋に赤ちゃんがやってきた。
コットに乗って来たけれど、帝王切開で生まれた赤ちゃんは全員保育器に
入ることになっているそうで、あまり長い時間はいられないとのこと。
しかもこの機会を逃すと新生児室から出られるのは退院時。
夫はこのときしか抱っこが出来ない。
看護師さんは「まずお母さんから」と抱っこが出来ない私の肩の辺りに
赤ちゃんを連れてきてくれた。
初公開我が家の次男ちゃん。
黄色いタオルの辺りに私がいます。
息子の時も最初はこうしてご対面でした。
なんとも言えない匂いと温かさがたまりません。
息子はこのときギャン泣きしたのだけど、この子はおとなしくしていました。
ここでビデオと写真をしこたま撮って、あとは夫が抱っこ。
久し振りの新生児に夫もこわごわでした(笑)
夫以外は抱っこしちゃいけないとのことで、母と息子はちょっと触る程度でした。
息子はそれでも満足らしく、「赤ちゃんかわいいねぇ」とニコニコしていました。
デジカメとビデオばかり撮っていて携帯のカメラで撮るのを忘れていたのですが、
新生児室は携帯電源オフの区域だったので、かなり後悔しました。
ちょっとしたら看護師さんが赤ちゃんを迎えに来ました。
翌日の午後には歩行開始だから、それまでしばしのお別れ
「頑張って歩いて会いに行くからね~」と言って見送りました。
赤ちゃんが帰った途端、家に帰る夫、息子、母。
翌日は運動会だったから仕方ないけれど、ちょっと淋しかったです。
その後、酸素は外され、酸素濃度を見る機械も外され、血圧計も測る頻度が
どんどん長くなっていき、徐々に死にそうなそらまめではなくなっていきました。
しかしヒマです…。
絶飲食だし、体はそれなりに疲れているのに産後ハイで寝付けないし、
とりあえず友達にメール打って報告とブログに報告記事をアップしてみました。
たまに看護師さんが見に来てくれるので、その時にうがいをさせてもらい
喉を潤してました。
まだ硬膜外麻酔も入っていたし、後陣痛もそれほどではなかったのに、
結局、朝までうとうとしては起き、の繰り返しでした。
出産その3~出産当日・手術編~ [出産]
~10月5日(金)~
いよいよ出産当日。
病院の朝は早い。
ずっと入院しているとその生活に慣れるのだけど、今回は外泊していたし、
朝6時に起きることが辛くてたまらない私は検温など終わってもいつまでもゴロゴロ…
…と思ったけど、丁度朝食タイムに「お浣腸」に呼ばれるんだった
その前に身支度整えて…と洗面所に。
そこそこ年数の経った公立病院なので、洗面所が共同で一箇所しかない。
ステンレスの長いシンクに蛇口が3つ。シャンプーできる洗面台がひとつ。
なんだか合宿って感じです。
ベッドに戻って待っていると「お浣腸」に呼ばれた。
すごい苦手…剃毛どころじゃない、本気で苦手。
5分くらい我慢してねという看護師さん。
…我慢できなかったよ
「無理でした…」と報告に行くと、お腹が苦しくなければOKとのことでした。
前回も撃沈だったんだよねぇ…でも前回は陣痛中でかなりしんどかったけど、
今回は陣痛も何もないのに。
なんだかすごい敗北感だった。
その後、弾力ストッキングを履かされ、先生が来て点滴に繋がれ、
NSTを受ける
ガン寝しているのか、胎動がかなり少なく、外しにきた助産師さんに
「いつもと違う?」とかいろいろ聞かれましたが、助産師さんが
いなくなった途端にボコボコでしたよ(笑)
そうこうしているうちに同室の双子ちゃんママが個室へ移動。
しばらくして夫と母が来て、私も個室へ移動。
手術の順番が予定では双子ちゃんママが1番、私が2番で、11:00~11:30
の間に手術室へ入る予定だったのですが、緊急で朝一に手術が入ったとのことで
私は午後になりました。
…ヒマです。
母は一旦家に帰り、2時に息子のお迎えに行ってから来ることになり、夫と2人…。
正直、2人にされてもなぁ…という冷め切ってる夫婦
ビデオカメラやデジカメの使い方を再度チェックしている夫、指導する私。
普通、逆じゃないのぉ?!
チェックがてら私の大きなお腹の最後の生腹を撮影していく夫。
見苦しすぎでアップできないけれど記念になりました。
そんなこんなしている内に、13:30に病棟出発の連絡が入る。
しばらくして看護師さんが迎えに来た。
車椅子に乗せられ、出発。
ナースステーション前で先生と合流し、帽子を被せられた。
夫、診察に付いて来たことがあるのに先生とはわからず会釈程度で
きちんと挨拶をしない。
夫に小さな声で「切ってくださる先生」と言って初めてきちんと挨拶。
手術室まで看護師さんと先生と夫と人でエレベーターで降りる。
ちっとも緊張感のない私は看護師さんに「緊張してきた?」と聞かれても
「あ、いや~、まだ実感沸かなくて食べ物のことばかり考えちゃいます」
と言って笑われました。
手術室前で夫と別れ、先生と看護師さんと入っていく。
大きな病院だから何個か部屋があってそのうちのひとつに入る。
名前など確認されて指示に従い手術台に乗り、パジャマを脱がしてもらい、
麻酔開始。
麻酔科の先生が丸まる私の腰の辺りを触りながら
「あらら~、大丈夫かな?!」
などというのでちょっと不安に。
でもお任せするしかないし、何も言わずにただ黙って丸くなってじっとしている私。
最初は平気だったのだけど、終わった瞬間から呼吸がかなり苦しくなって、
意識して息をしないとヤバい感じに。
血圧が下がったそうで、上げる薬が点滴から入れられたよう。
この時点で再度妊娠出産に挑んだことをちょっと後悔。
やっぱり苦しい。
そしてあっという間に手術開始。
今回は胸の辺りについたてをつけられて、目は何もつけなかった。
息子の時はアイマスクをされていたので、見えない恐怖だったのだけど、
今回は目を開けていることが怖く感じた。
でも最初だけであとはライトに映るパックリ開いたお腹を見てました。
血が苦手なはずなのにそのまんまを見ていないせいか、小さく映ってるからか
意外と大丈夫。
消毒される感覚と何度か切ってぐいぐい引っ張られる感覚があって、
どうしょうもなく苦しくいや~な感じになってた瞬間、産声が聞こえた。
息子の時よりちょっと低めだったけど、弱々しくてかわいい産声。
麻酔科の先生が「14:20ね~」といのが聞こえた。
待ちに待っていたこの瞬間。
いや~な感じが一瞬吹き飛んで、やっぱりまた涙ぐんでしまった。
しかし息子の時はすぐに見せてくれたのだけど、今回は先にいろいろやってから
みたいでなかなか姿を見ることが出来なかった。
早く会いたい、と思っているうちに来ましたよ、後陣痛…。
きついよきついよ…でも今眠らせてもらっちゃ会えないし、ひたすら深く息をすることを
意識しながら痛みに耐える。
痛さを忘れる為にまた食べ物のことを考えてもみた。
しばらくしてやっと連れてきてもらえた。
ヤバい…小さくてかわいすぎる
「うわ~小さ~い!!かわいい~!!」
と言ったら、看護師さんに
「大きいですよ~」
と言われてしまった
いや、息子ちゃんに比べたらかなり小さかったので…。
赤ちゃんと握手させてくれたり、ほっぺとほっぺをくっつけてくれたり、
少しだけ触れ合わせてくれたことがすごく嬉しかった。
赤ちゃんに
「これから宜しくね~」
と声を掛けました。
赤ちゃんが連れて行かれると急に我慢できなくなってきて「つらいですぅ~」
と訴えてみた。
麻酔科の先生は
「んー、じゃあボーっとする薬追加するねー」
と言い、しばらくして少し楽になった。
そんなこんなで終わるまでボーっとしながら過ごし、終わったら手術衣に
着替えさせてくれ、いつの間にか運ばれてきていたベッドに寝かされ
また病棟へ戻っていった。
なんとなく流れは憶えているけれど、ちゃんとした記憶はこの辺りになるとない。
病室へ戻ったら夫と息子と母が出迎えてくれ、心配そうに覗き込む息子の手を握って
「大丈夫だよ~」と言った。
点滴をし、導尿され、酸素をつけられ、酸素濃度を見る機械をつけられ、血圧計をつけられ、
そしてフットポンプをつけられた私はきっと息子の目から見たら死にそうな感じだったのだろう。
でも前回と比べて術後の辛さは全然らくだった。
前回は吐き気と異様な寒気がひどかったけれど、今回はちょっとボーっとしているくらいで
辛いということはなかった。
しばらくして先生が来た。
出血量がちょっと多かったということを話していた。
普通500mlくらいなんだそうだが、1300mlあったとのこと。
2000ml超すと輸血と聞いていたのだけど、そこまで出血しなくてよかった。
出産その2~出産前日~ [出産]
~10月4日(木)~
朝9:30に病院へ戻る予定で、朝からバタバタ…
というかもうずっとバタバタしてたのだけれど。
朝ごはんとお弁当の用意をして、母と一緒に幼稚園まで送ってから
病院へ。
この日は意外とあっさり園に入っていった息子。
なんだかあとが怖いなぁ、なんて思いながら園をあとにしました。
病院へ戻り、パジャマに着替えて剃毛に呼ばれました
前回は緊急帝王切開だったので、陣痛がきている中お腹やお下を
剃られたのですが、お腹を剃られるのって結構怖いです。
風船に剃刀をあてている様な感じ…それが自分のお腹。
なので剃毛は怖いなぁ~と思っていたのですが、今回はお腹は
剃られなかった
看護師さんに聞いたところ、かなり濃い方が剃るらしいのですが、
私はそうでもないので免除とのこと。よかったよ~。
あとは看護師さんや助産師さんが検温や胎児の心音を聞きに来たり、
という感じでまったり時間は流れていきました。
午後、麻酔科の先生が麻酔についての説明をしに来ました。
前回、腰から太腿にかけて痺れというか、皮一枚多く被ったような感覚が
半年程残ったので、そのことも質問したらやはり前回切ってくれた先生が
言っていたように仕方のないことだそうで…。
今回もなるとはかぎらないし、ならないともかぎらないとのこと…
またなっちゃったらゴメンナサイ、だそうで。
ええ、なりましたとも。
でも前回より範囲が小さいし、いずれ消えるしで諦めです。
お尻が痒い時、いくら掻いても掻いた気しないのがなんともですが…。
麻酔科の先生は面白かったです。
この日は朝から全粥食だったのだけど、私は朝ごはんを自宅で食べたので
普通にごはん。でも気持ち消化によいものにしておきました。
お昼は全粥、夕食は流動食。
そして19時からは絶食、21時からは飲水禁止!って札をベッドに置かれました。
何が辛いってこれが辛い。
絶食より飲水禁止が意外ときつい。
うがいはできるったて、ねぇ…。
夜中に寝ぼけて何度も飲み物に手が行きそうになりました。
そして考えるのは美味しいもののことばかり…。
夕方、幼稚園から帰った息子が母と一緒に来ました。
記念に大きなお腹の写真をパチリ。
私の影に隠れて少~しだけ見えるのが息子ちゃん。
やっぱり大きいですよね。
翌日にはもうこのお腹ともさようなら。
夜はお腹が空いて緊張してなかなか眠れず…。